何か話したいと君は言う
しゃべりたいのに話したいことは何もない。誰か特定の相手を想定すれば話しやすいのだろうか。いやいやそういう相手すら思いつかないのだ。孤独ってこういうことかもしれないね。
そう君は言う。
誰かに話題を振ってもらったら話せるのかも。
僕がそういうと君はうなずいた。
でもそれは口を開けて待つ雛のようだね。
自分で糸口も作れないなんて。
毎日何もしてないから糸口がないんだよ。
ずっと引きこもってネットばかり見てたら話すことなんてあっという間に消えてしまう。だってネットで見た記事は自分のことじゃないから。誰かのうわさ話ばかりする人って嫌じゃない?ネットしか情報源がなければそうなるでしょ。
そしていつも君はお金の話を始めるのだ。そとに出かけるにはお金がかかるでしょう?と。何も買わなくたって交通費はかかるじゃない?場所によっては着ていく服だって。
そしてどんどん惨めになっていく。自分も周りも。
でも今日の君はいつもと違った。
戦うことにした、と。
どういうこと?と聞いたけど時間切れ。